METAL MOLDー金型ー
QDC金型(FPC用)
迅速に交換できる金型という意味でQDC金型と呼ばれるものです。
主に、FPC(フレキシブル プリンテッド サーキット)と言われる柔軟性のある回路基板で使用されるベースフィルム、カバーフィルム、マスクフィルム等の補材や製品抜きをQDC金型で加工しております。
<特徴>
・低コスト
・短納期
・コンパクトかつ軽量
・段取り時間短縮
・金型管理の省力化
ダイセット金型(TAB,COF用)
主に、TABやCOFと言われる基盤の一部に使われるフィルム抜きに使用されます。
QDC金型に比べ、強度面をアップして且つ高精度な加工が必要な製品に推奨する金型です。
安定した品質で、量産することが可能です。
<特徴>
・高精度
・高強度
・高速加工
・安定した品質
・長寿命
QDC金型タイプ一覧
◆穴抜型
製品内の抜き穴、外形一部などを打ち抜きするタイプ。弊社の穴型加工は狭ピッチの微細加工を得意としております。
写真スリットの幅0.4mm 隙間は1mm
上型にパンチが立っていて、下型に穴加工。一番シンプルな構造。
◆総抜型
製品外形を切断しシートも製品も下型上に残るタイプ。外形形状と基準穴等を同時に打抜く事が可能なため、1工程に短縮できコスト面、抜き精度に優れています。
必要な部分だけの形状に1型で加工。
抜いた製品は回収、その他は破棄したい場合でも弊社装置にて自動化が可能です。
◆刃型
シール刃や彫刻刃を使用し、セパレーターまでのハーフカットに使用するタイプ製品外形、テープ切断などの加工に適しています。
※エッジング刃の組み込み、対応可能です。弊社製高硬度精密彫刻刃を推奨いたします。
下に離形紙を置く(貼る)ことで全切りが可能。
下死点は微調整が必要です。弊社サーボプレス機なら0.01mmまで調整が可能です。
◆コンビネーション型
穴抜型にシール刃を組み合わせたタイプ外形形状と基準穴等を同時に打抜く事が可能なため、1工程に短縮できコスト面、抜き精度に優れています。
※エッジング刃の組み込み、対応可能です。弊社製高硬度精密彫刻刃を推奨いたします。
メンテナンス時に彫刻刃だけの再製作交換も可能です。
順送型とは違い金型サイズが非常にコンパクトですので、取り扱いが楽になります。
◆ダイセット金型
QDC金型との違いは外側に剛性のあるポストが設置されております。フィクスチャが必要なくそのままプレス機に搭載できます。重量はありますが、量産しても安定した品質を保つことができ定期的にメンテナンスを行なうことで寿命が長いことがメリットです。抜き方はQDC金型と同様に、穴型、総抜き型刃型、コンビネーション型が可能です。
精度が必要とされる製品抜きはこちらの構造を推奨します。
各設備に合わせて、構造変更等は柔軟に対応致します。
QDC金型の使用方法
QDC金型を使うにあたってプレス機とQDC用のフィクスチャーが必要となります。
安定した製品作りを実現するには
SSDシリーズのサーボプレス+専用フィクスチャーをお勧めします。
専用フィクスチャーをプレス機に搭載し、金型をセットします。
金型の取り付けは非常に簡単で作業効率を一段とUPさせます。
金型加工サンプル
◆順送型打ち抜き加
・材質:PET
・材料厚:100μm
・材料形態:ロール状
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金型+フィクスチャ
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順送抜き
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製品
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0.2mm桟幅
◆プレス加工詳細
・プレス機:KYORI社製スタンピングプレス Vrio-10
・加圧能力:100kN
・フィーダー:GX-120
◆金型
・種類:QDC金型 ・打抜き速度:100spm
・パンチ材質:超硬
・ダイ材質:SKD-11